「良いおじいさんだね。孫のことを一番に考えてくれている」



本当にそうだなと思った。おじいちゃんもおばあちゃんも。



いつも以上に気にかけてくれてはいるんだけど、必要以上に干渉してはこない。



普段通りに接してくれている。気を使ってくれているんだろうけど、私はそれを気にすることも少なくなって過ごしやすい日々を送っている。




「――本題に入ろうか」



そう、重い口調で言った後吉村先生は急に真面目な顔になった。



「始業式から来れるかい?」