皆の為に殺人者が捕まると良いですね



その場にいた俺はそう言っているように聞こえた。




「今度からご飯食べてくる時はきちんと連絡してね」



「うん」



そう言って母さんはドアを閉めて一階に下りていった。その音を聞いて俺はもう一度ノートを開いた。




≪顔見知り?≫



そう書き加えた。そして立ち上がりそれを本棚にしまった。










いや、しまおうとした。



ノートを持って本棚の前に立ち尽くして数十秒。



俺はそのノートを勉強机にある鍵付きの引出しの中にしまい…




鍵をかけた。