何も考える余裕がなくて、何故か私は昇降口とは真逆の、自分の教室の方へと走っていた。 脳みそが心臓に変わったみたいに、頭の中がドクドク響く。 気持ち悪いのに、そんなに体力もないのに、ただ藤山くんから逃げるので必死だった。