神人~禁断の地~

動揺するゲインだが、もう遅い。バースはその顔に思いっきり拳を叩き込んだ。
派手に転がるゲインだが、以外にもすぐ起き上がった。
「どうして…?」
バースはニッと笑い、
「どうして?んなの簡単だ。お前が剣を差した場所と、出て来る場所を覚えていれば余裕だよ」
「……」
幸いにも鏡と鏡の間には線があり、覚えるのは簡単だった。
ゲインは厳しい顔を見せていたが、すぐにフッと笑い笑顔を見せた。
「場所を覚える?いい考えだが、それももう無理ですよ」