「何か証明出来るものはありますか?」
「免許書なら…」
そう言ってバースは鞄から免許書を取り出し男に渡した。
男は免許書とバースを見比べ、免許書をバースに差し出した。
「結構です。ごゆっくりして行って下さい」
「ありがとうございます」
バースは街の中に入った。
案外チョロイな、と思いながら。
「さてと…」
まずは問題の市長に会わなければいけない。バースはとりあえず街の中心に向かった。
中心は広場となっており、ベンチには観光客や住人が寛いでいる。