神人~禁断の地~

深夜一時。夜が街を完全に支配した時刻。バースはヘウ"ン達を前にし、声を低くし言った。
「今からゲインの屋敷に潜入する。いいか、気を抜くなよ」
「はーい」
ジュリアは明るく返事をする。こいつは緊張なんてものはない。
「ケリー、ホントにお前も行くのか?」
ケリーは事件を起こした神人の神剣を持って厳しい顔で言う。
「ええ。例え街にいられなくなっても、ゲインだけは許さない」
「分かった…」
バースは諦めてため息を吐く。何を言っても無駄だろう。