神人~禁断の地~

「今回みたいに置いていったりするからでしょ。そんなに守りたいならずっと側に連れていればいいのに」
「けどあいつは、もう守られるのは嫌だって…」
「ヘウ"ンちゃんは気持ちが不安定になってるんだよ。だから落ち着くまで側にいてあげなよ」
「ああ…」
落ち着くまでって言われても、これから大変になるのに落ち着くのか?
まぁ、気を付けてればいいか。とにかく今はゲインを捕らえる事と、この街から安全に出る事を考えなければならない。
「忙しくなるな…」
バースは静かに呟いた。