神人~禁断の地~

「バース、何の任務に行ったの?」
部屋に入って早々、ジュリアさんはナスカさんに詰め寄った。ナスカさんは最初驚いていたけど、すぐに冷静さを取り戻し綺麗な金髪を手で撫でた。
「別に普通の任務よ。バース一人で簡単に終わるから、バースだけに行ってもらったの」
「本当?」
「ええ」
ジュリアさんは暫くナスカさんの顔を見つめ、やがて「ふ~ん」と言いナスカさんに背中を向けた。そして顔だけ振り向く。
「じゃあ、長老に聞いて来ようかなー?」
「ジュリア…」
ナスカさんがため息を吐き呟く。