神人~禁断の地~

「街を元に戻す。また神人が来てくれるように」
「出来るのか?」
「やるわ」
ケリーは迷いすら見せずに言う。バースは頷き、
「分かった」
「本当!?」
「けど条件がある」
「条件?」
明るい表情から一気に顔をこわ張らせる。
「ゲインは俺に任せてほしい。ケリーは屋敷の中や、警備が手薄になる時間を教えてくれればいい」
「え?けど…」
バースはケリーが言う前に言った。
「あんたがゲインを殺したら、もうこの街にはいられなくなる。あんたは、この街が好きなんだろ?」