神人~禁断の地~

「街を破壊されてお前は怒らないのか?」
「怒る理由なんてない。街は壊れたら何度でも造り直す事が出来る。でも人の命はたった一つ…。それを神人は救ってくれたのに、何で皆は…」
頭を下げるケリー。バースは慰めの言葉はかけず、別の事を聞いた。
「で?その神剣は?」
「これは暴走した神人が落としていったもの。他の神人が回収する前に、街から追い出されたから」
「そうか…」
けど、街を破壊されたぐらいでそこまで嫌いになるものか?人を殺した訳でもないのに。