神人~禁断の地~

「何であんたが持ってるんだ?この街の住人は神人が嫌いなんだろ?」
バースが聞くと、ケリーは神剣を抱き締め小さく笑みを浮かべた。
「誰かから聞いたのね。神人を嫌っているのは確かだけど、私は違う…。皆おかしいのよ」
「どういう事だ?」
ケリーは小屋にたった一つある椅子に座って語り出した。
「数年前、街に魔獣が攻めて来たの…。そして、私の両親は殺された。私も殺されそうになったけど、神人が助けてくれた。けど、その一人の神人が突然暴れ出して、街を破壊した…」