神人~禁断の地~

「そんなのお前に関係無いだろ!」
部下は男を突き飛ばして逃げようとしたが、男は部下のスーツを掴み詰め寄った。
「教えろ!どうしてだ!?」
すると部下は焦りと苛立ちで口を滑らせた。
「ゲイン様が魔国の者だからだよ!もういいだろ!」
そして部下は逃げて行った。
「ゲイン様が…」
「そんな馬鹿な…」
聞いていたもう一人の男が呆然と呟く。街の英雄だと思っていた人が魔国の者だったとは…。
ならあの神人達は、本当にこの街を救う為に来たのか。神人を嫌ったこの街に。