神人~禁断の地~

「痛っ…」
剣が下がるバースの腹に、ゲインの蹴りが飛ぶ。
「かはっ!」
息が漏れるバースに、地面に差したゲインの剣がバースの脇腹を通り過ぎる。
「くっ!」
バースはゲインと距離を取り、膝をつく。だがゲインは止まらず剣を振り上げて来た。バースは風を撃ちゲインを吹き飛ばす。
「く…」
両者とも膝をつき睨み合う。そして、汗をかきながらゲインが笑う。
「どうして私がこの街に来たか分かりますか?」
突然の質問にバースは何も言わなかった。