神人~禁断の地~

そこへ間髪入れず風を撃つ。
「がっ!」
今度はゲインに当たりゲインが壁に激突する。すぐさま突っ込みたかったが、腕に激痛が走りバースは動けなかった。
「くそ…」
今思えば、ナスカの教師はあの年でよくこんな技を使えるもんだ。どうすればあんな強さを手に入れる事が出来るのだろうか。
「貴様…」
頭を押さえながらゲインが立ち上がる。そしてまた剣を振り下ろして来た。
「!」
こんなのいつもなら余裕で受け止められたはずだが、風を撃った反動で腕が悲鳴を上げる。