神人~禁断の地~

ヘウ"ンの遠ざかる足音を確認し、バースはゲインに向き直った。
「やはり、対決は一対一じゃないとやる気が起きませんね」
「まあな」
バースは神剣を握り、周りを見ながら口の端を上げた。
「でも、ここじゃお前の技は使えないなー?」
「そうですか?」
そしてゲインが剣を地面に差した時、バースの目の前の地面から剣の刃が飛び出して来た。
「……!」
「私の力はどこでも使えるんですよ」
余裕の笑みで答えるゲイン。
バースはうんざりとため息を吐いた。