「善は急げよ!!」




早速、面接の電話を入れた。





次の日バイトの面接のため、終業のベルが鳴ると急いで会社を後にし電車に飛び乗った。



数駅目で下車し、改札を出るとそこはクラブや飲み屋が立ち並ぶネオン輝く歓楽街。



会社帰りのサラリーマンや、これから出社のきらびやかに着飾ったお姉様やホストの方々が目に入ってくる。



どれほど不釣り合いなんだろう、私…



地味過ぎて風景に馴染めないどころか、この人口的だが色とりどりの綺麗な光に存在さえ霞んで見える。



そんな眩しい光の中を目的地へ歩いていると…



ふと、目に入った電柱に貼ってある看板にドキリとした。




『藤崎金融』




私がお金を借りてるとこと同じ名前…

まさかね~………





もしやと思い、念のためにと取っておいた秋庭さんの名刺を取り出し住所を確認すると、



「住所この辺だ…」



てか、これから行くとことかなり近い…



なんなのこの偶然…