長い髪は編み込みのサイドアップにしてからゆるく巻いて片方の肩に流した。
前髪も久しぶりにスタイリング剤で固定して目にかからないようになっている。
本当は全て編み込んでアップにしてしまいたかったが、未だに首のキスマークか消えていないからやむを得ない。
何度目かの「よし!大丈夫!」を言ったところで、約束の18時丁度にチャイムがなった。
除き穴から確認すると、マサさんが立っていた。
「わざわざ迎えに来て頂いてすみません。」
ドアを開ければ、なぜか困惑顔をされてしまった。
「すみません。部屋を間違えました。」
「いえ!間違えてないですよ!?ここで合ってます!」
私は頭を下げて去ろうとするマサさんを必死で引き留め、目の合ったマサさんは珍しい生き物でも見たように驚いた顔をした。
「柏木さんですか?」
「はい…」
少しの間の後、マサさんは申し訳なさげに微笑みを浮かべた。
「雰囲気が違うので全く分かりませんでした。」
「秋庭さんにお洒落をしろと言われたので仕方なく…
お洒落をするのは久しぶりなんですが、変じゃないでしょうか?」
前髪も久しぶりにスタイリング剤で固定して目にかからないようになっている。
本当は全て編み込んでアップにしてしまいたかったが、未だに首のキスマークか消えていないからやむを得ない。
何度目かの「よし!大丈夫!」を言ったところで、約束の18時丁度にチャイムがなった。
除き穴から確認すると、マサさんが立っていた。
「わざわざ迎えに来て頂いてすみません。」
ドアを開ければ、なぜか困惑顔をされてしまった。
「すみません。部屋を間違えました。」
「いえ!間違えてないですよ!?ここで合ってます!」
私は頭を下げて去ろうとするマサさんを必死で引き留め、目の合ったマサさんは珍しい生き物でも見たように驚いた顔をした。
「柏木さんですか?」
「はい…」
少しの間の後、マサさんは申し訳なさげに微笑みを浮かべた。
「雰囲気が違うので全く分かりませんでした。」
「秋庭さんにお洒落をしろと言われたので仕方なく…
お洒落をするのは久しぶりなんですが、変じゃないでしょうか?」



