借金取りに捕らわれて

昨日のことを思い出すと、こんな時でも恥ずかしくなって顔がほのかに赤く染まるのが自分でも分かった。




それと同時に首にねっとりと舌が這わされる気持ち悪い感触が全身に伝わる。





「ぃやっ…」





目をギュッとつむり、私をいたぶることを楽しむ悪意に満ちた目を視界に入らないようにするけれど、首に触れる嫌な感触を余計に感じてしまって涙が滲んでくる。





「良い顔するね～
他の男に触られてどんな感じ～？
これから存分に楽しませてくれよな～」





なんて情けないんだろ…

万が一の時は自分の身は自分で守るって言っておきながら、こんなことになって…

どんなに強がったって、逃げることさえ出来なくて…

情けない…





余計に涙が滲む。