借金取りに捕らわれて

目があった二階堂はどこか驚いた様子だった。




何?




「ハハハッ、案外良い面してんじゃねーか!!」





一拍置いて二階堂の顔に刻まれたのは、ぞっとする笑みだった…




その顔から何を考えているのか直ぐに分かった…





や、やだ…




これからこの男が私に何をするのか考えるだけで叫び出したくなる…もう、震えを押さえることなんて出来なかった…





「そうだな~小柴を痛め付けるのも飽きたしな~
ちょっと休憩すっかな~」




頬を指先で撫で上げられ、背筋に冷や汗が流れた。



「いや…」




「さっきの威勢はどこいっちゃったのかな~?」