借金取りに捕らわれて

「この前は油断したが、次地面にはいつくばるのはお前だ、小柴!!」




指を刺し、甲高い嫌な笑い声を夜の闇に響き渡らせる二階堂が一歩足を踏み出した。




「大丈夫だ。お前はここで俺が勝つのを見とけ。」




私だけに聞こえる声で囁き、武寅さんも足を踏み出す。




「弱い奴が何度来ようと同じなんだよ!!今度も無様に地面にはいつくばらせてやるよ!!二階堂ー!!」




「そんな口が叩けるのも今日で終わりだ!!生きて帰れると思うなー!!」







歩みが徐々に駆け足に変わり、二人は拳を交えた。