借金取りに捕らわれて

怖い…




ただ見られているだけなのに、恐怖と嫌悪感を抱かずにはいられない。





私は二階堂の視界に入りたくなくて少しでも隠れようと武寅さんの背中に身を潜めた。





「こいつは俺の女じゃねーよ!!関係ねえ奴に手だすんじゃねぇ!!」





「へえ～お前の女じゃねえのに、やたら大事にしてんじゃねぇか。
手え出したらどうすんよ？」




「ただじゃおかねぇ。この前の比じゃ済まさねぇよ。」





「おぉ～恐い恐い。」





二階堂は芝居がかったように業と体を震わせ挑発してくる。