借金取りに捕らわれて

恥ずかしさに顔を下に背けた私に、彼は目を細め顔を覗き込む。




息がかかるほどの距離に近づかれ、どうしようもなく落ち着かない。




それは正しく、蛇が獲物を弄ぶかのようだった。




「まぁ昨日の続きはまた時間がある時にしてやるよ。それに、お前が嫌がるなら俺の女だって言わないでもないが…」




「えっ…」




思いがけない言葉に顔を上げようとしたが、それを首筋に触れた暖かいものが邪魔をした。