借金取りに捕らわれて

「篤志謝れ!!ヒロちゃんに失礼だぞ!!」



篤志さんは手を握ったまま痛みに堪えている。



「い、いえ、私が可愛くないのは本当の事ですから。
きっと、風邪のせいじゃないですか?
こんな地味な私に反応するなんて考えられませんし~」



「そっか~そうだよね~」



と、篤志さんは私の手を握ったまままたニヘラと笑った。



「そうですよ~
あの、それでそろそろ仕事始めませんか?」



「そうだな。そろそろ時間だ。」



と、夏樹さんが腕時計を確認した。