結衣side



急にまじめな顔で
話し始めた俊。




話してないというのは
なかなか感じていたこと。




「話しておくこと・・・・・
あるかもしんない」





いつもみんないるから
真剣な話ができなかった。






今こそ夏祭りの時の話を
しないといけない。








「あのね......。
あたし、知っちゃったの。
和哉くんとの一件の真実。」






俊は優しそうな顔で
あたしを見ている。







「真実・・・・?」






「あの日・・・・。
あたしは和哉君を恨んだ。


どうして、簡単なの?
今まで付き合ったのも・・・
簡単に忘れられるもの・・・?
って、、


でも違った。
和哉君はそんな人じゃなかった。
彼は苦しんだ。
13歳であたしと離れることに。



嬉しかった、、
あたしだけじゃないんだって
和哉君も嫌だったんだって。」






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