「平野。こいつはどらみだけど、俺はドラえもんっていう名前じゃない」 紗弥加のつぶやきに、真面目に返す松橋。 「そっか!それだと兄妹になっちゃうもんね。そっかそっか…」 紗弥加は1人で納得して別のところへ行ってしまった。 「…なんなんだよ」 松橋がぼそっと言った。 「その言葉、そのまま松橋にあげるよ。あたしに友達が出来なかったら松橋のせいだからね!」 きーっと睨んで、あたしは紗弥加の後を追った。