秘密な花嫁~旦那様は王子様!?~

それからしばらくして、入学式が始まった。


相変わらず龍守は、私の髪をいじってる。


「化粧」


「ん?」


式の途中、龍守が小さい声で話しかけてくる。


「しなくていい」


「だって、入学式だし、おしゃれしたいもん」


「余計にかわいくなって、男が寄ってくる」


「そんなことないよ」


龍守は、かわいいとかストレートに言ってくる。


でも私、全然かわいくないのに。


「かわいいに決まってるだろ?ファンデーションなんてしなくても綺麗な肌してるし、マスカラも目元のメイクもいらないくらしパッチリ二重じゃん。唇だって、キスしたくなる唇してる」


だんだん龍守の顔が迫ってくる。


「ちょ・・・んっ」


またキスをされたのと同時に、入学式が終わった。