ガチャガチャと何回もシートベルトをイジっていると、急に龍守の体が近づいてきた。


「えっ?」


急に近づいてきた龍守にビックリしている間に、シートベルトがカチッとはめられた。


「これで大丈夫だな」


「うん。ありがと」


チュッと私に頬にキスを落とした龍守は、静かに車を発進させた。


龍守の家に着いて、駐車場に車を止める。


「ほら、手」


「うん」


一足早く車を下りた龍守が助手席に回ってドアを開け、私に向かって手を差し出した。


その手を握って、車を下りる。


手を引かれて家に入って、龍守の部屋に向かった。


「キャッ!」


部屋に入ったとたん、龍守にお姫様抱っこをされる。


そして優しく、ベッドに下ろされた。