秘密な花嫁~旦那様は王子様!?~

そんな龍守に、龍守のお父さんの龍矢パパが加わると更にカッコよさ倍増。


龍守のお母さんの美和ママと、そんな二人を見ていつもため息ついちゃうの。


「ほら」


フーとため息をついたのと同時に、オレンジジュースの入ったグラスが目の前に置かれた。


「ありがとう」


冷たいオレンジジュースをストローで飲んで、ホッと息を吐く。


私の前では、龍守が温かい紅茶を優雅に飲んでいる。


そんな姿も絵になっちゃうなんて、なんだかズルいよね。


「何不機嫌になってるんだ?」


ちょん、と頭を小突かれる。


「だって、龍守がカッコイイから。他の女の人が龍守のこと見てる」


「なんだ、そんなこと気にしてたのか?」


「そんなことじゃないもん。龍守はカッコイイけど私は普通だから、心配になっちゃうの」


「ほんと、自覚ないな」


思わずそう言うと、龍守にため息をつかれてしまった。