秘密な花嫁~旦那様は王子様!?~

今もチェーンがついたまま。


「貸せ」


龍守に指輪を渡すと、そっと私につけてくれる。


「てか、早く結婚したい」


「もう。またそんなこと言って」


チュッと唇を奪われる。


「ちょっと!ママたちいるのに」


車の後ろでは、ママたちが楽しそうに立ち話をしてる。


「見てない」


「んっ・・・」


「口紅、ちゃんとつけ直せよ」


何回かキスをされたあと、龍守がニヤッと笑って私にそう言った。


「ほら、乗れよ」


「うん」


龍守が助手席のドアを開けてくれて車に乗り込む。