秘密な花嫁~旦那様は王子様!?~

教科書の入った鞄を椅子の上に置き、お財布だけ持って料理を取るために列に並ぶ。


「ナタリーは何にする?」


「私は、唐揚げ。結菜は?」


「うーん。肉じゃがと鯖の味噌煮にする」


「和食だね~」


ナタリーと話しながら料理を買って、席に着いて食べ始める。


今日の私のメニューは、鯖の味噌煮と肉じゃが、ご飯とすまし汁。


「ナタリーはこのあと授業?」


「うん。あと、1時間」


「いいな~私はあと2時間。ん?」


そう言った瞬間、ポンと誰かの手が私の頭に乗せられた。


「また人参食べてない」


「龍守!」


顔を上に向けると、龍守が私のお盆の中身を覗いているのが目に入った。