秘密な花嫁～旦那様は王子様！？～

「てか、あの先生の授業つまんない」


「しょうがないよ、ナタリー。この授業必修だもん」


ナタリーと一緒の授業が終わったあと、私たちは食堂に向かうため廊下を歩いていた。


この大学は大きな学校だから、学食が３つある。


ひとつはバイキング形式、もうひとつは自分でチョイスして定食にするタイプ、あとのひとつは麺や丼が中心のファストフードタイプ。


あとコンビニやハンバーガーショップも大学の中にある。


誰でも食べに来れるから、一般の人もたまに見かける。


「今日はどこ行く？」


ナタリーが私に聞いてくる。


私たちがたどり着いたのは、２階のバイキング形式の学食。


学食はひとつの建物に入っていて、２階がバイキング、下に下りれば定食、上に上れば麺や丼がある学食に行ける。


「今日は定食の気分かな」


「じゃあ、下行こ。お腹空いちゃった」


ナタリーが私の手を引っ張って階段を下りていく。


自動ドアから中に入って空いてる席を探して、席に着いた。