ナタリーにも龍守は保護者だって言われちゃったし、そんなに私って子供っぽく見えるのかな?


「子供だったら、そんなに心配しない」


「じゃあ、大人?」


「他の男が、お前に惹かれるくらい」


龍守の唇が、私のおでこに触れる。


「電車乗る練習するか?」


「デート?」


「結菜が望むなら」


「うん!」


久しぶりのデートだと喜んでると、「でも今日はこのままだから」と耳元でささやかれた。


その言葉に、顔が赤くなる。


「ほんと、かわいいやつ」


「んっ」


ニヤッと笑った龍守に、また唇を塞がれた。


それから数日後、電車の乗り方を兼ねてデートをして、大学まで電車で行けるようになった。