「でも、好きなんだろ?」


クッと顎を持たれる。


「そっ、それは・・・」


確かに龍守のキスは好きだけど、ここで認めたらもっとキスされちゃうよ。


こんなひとがいつ通るか分からないとこで、それだけはさけないと。


「好きって言えば?」


龍守が意地悪な笑みを見せる。


「んっ・・・」


ああもう、私が阻止しようとしても、龍守は勝手にキスしてくるんだった。


「・・・き」


「ん?聞こえない」


「好き。龍守大好き」


「当たり前だろ」


またキスをされる。


それから、明日から楽しい大学生活が送れるといいなと思って、車に乗り込んだ。