ふふっと笑うナタリー


「ナタリーって、お嬢様?」


「んーどうだろ?一応家は、医薬品会社で、パパは社長だけどね」


「そっ、そうなんだ」


医薬品会社って、かなりすごいよね。


やっぱりナタリーって、お嬢様なんだ。


「じゃあね~結菜。と、結菜の保護者さん」


パッと車に乗り込んだナタリーは、ブオーンと音を鳴らして車を発進させた。


「龍守、私の保護者じゃないのに」


「保護者って言われてもしょうがないだろ」


「なっ!」


龍守がニヤッと笑う。


「俺は、結菜の婚約者で彼氏で幼なじみで、保護者?結菜のためなら何でもするし、自分より大切だからな」


チュッとおでこにキスをされる。


「もう、こんなとこでしないでよ」