秘密な花嫁~旦那様は王子様!?~

ナタリーについて行きながら、元来た道を戻って行く。


ほんとに、逆だったんだ。


一体どこで間違ったんだろう?


「うーん」


「何唸ってるの?」


ナタリーが私の顔を覗きこむ。


「ねえ、ナタリー。私、どこで道間違えたんだろう?」


「知らないわよ。そんなこと」


「だよね」


それからすぐに、オリエンテーションを行う館に着いた。


「で、結菜は何学科?」


「えっと、英語学科」


「じゃあ、ここだね」


入ってすぐにあった掲示板で、場所を確認する。


「ナタリーは?」