「はあ。やっぱ連れてく」


「えっ、いいよ。一人で行けるもん」


慌てて龍守にそう言うと、またため息をつかれた。


「だって、龍守離れしないといけないから」


「あ?」


「だから、龍守離れ・・・」


「ふーん」


えっ?えっ?なに?


「俺離れね~」


龍守がニヤッと笑う。


「そんなことさせるわけないし」


クッと顎を持ち上げられる。


「結菜はいつまでも俺にくっついてればいいの」


「そんなの、何も出来ない子になっちゃうよ」


「今のままで十分。勉強出来るし、一般常識もある、家事もOK、まあちょっとばかし運動神経は悪いみたいだけど?」