私が癌になっているいうことが分かってから、
みんなの態度がかわった。

なぜか、みんなたくさん話かけるようになった。
クラスの男子からも…。

でも、私の彼氏、和樹にはまだ話していなかった。

もし、話したら、別れるかもしれない。
それでもいいと思った。

そして、和樹に話した。


「ごめんね。急に呼び出しちゃって…」

「全然平気。で…話って?」


「実は。私「癌」になったの…」

「嘘だろ!?何でだよ!?」

「嘘じゃないよ…」

「まじかよ…」

「和樹は何も思わないの…?」

「えっ?」

「だって…自分の彼女が病気になってるんだよ?」

「てか、それが何なの?って思う。
病気になってよーがなってなかろーが関係ないと思う。
俺がゆかりを守る。
幸せにするから。」

「和樹…」

「だから、俺のこと信じてほしい。何かあったらすぐ俺を呼べ!!
てか、俺を頼ってほしい」

「わかった。和樹のこと信じるね」

「よし!!ということで今から遊ぶか!!」

「え…えっ急になんで…?」

「暗いことを考えても意味がないから遊ぶぞ!!
遊んで「癌」のこと忘れようぜ!!」

「うん。そうだね。ずっと考えても意味ないからね!!」

「そうと決まれば、今から行くぞ!!」


「うん!!行こう!!」

ゆかりと和樹は時間を忘れるくらいまで遊んだ。


まさか、この日が和樹と遊ぶのが、
最後だとは思わなかった。