休日の午後。

信号の色が変わり、クラクションが鳴り響く街の交差点。

オシャレな服を着たマネキンが立ち並ぶショーウインドウに背をつけて、名越瀬織(なごし せおり)は立っていた。

用も無いのにフラッ…と、人の流れを見てみたくなった。