もしも言葉を使うなら慎重にならないといけない。 しかし、その言葉がどうしても必要な場面に迫られたとしたら、明白な善悪の判断が出来る場合にのみ使用すればいい。 自分が死ぬ可能性は限りなくゼロに近い。 そう考えると心の中で溜まっていた黒いモヤの様な不安は少しずつ解消されていき、望人は再び、ベッドに身を委ねた。