どんな酷い人間にだって一片ほどの良心は存在している筈で…。 札束の入ったバッグをふんだくって銀行から飛び出してくる強盗の表情を思い出した。 「………ま、いっか」 教師の声とチョークの音だけが響く埃くさい教室で、望人はボソッと呟いた。