問われて瀬織は肩をすくめ、暫く考える。 「どうしてだろうね。でも、わかってくれる気がしたの。こんな空想みたいな話を……酉賀くんならね。どうしてかはわからないけど」 肌で感じ取っている。 死の言葉を使う事が出来る同じ能力者を、確信こそしていないが、瀬織はその存在を肌で感じ取っている。 望人はそう思った。