「ああ…窓際の一番後ろの席だが……他に何か自己紹介する事とか無いのか?」 「ありません」 そう言うと、瀬織は早々と指定された席に向かい、着席する。 なんとも気まずい沈黙が教室を包んだ。 それで、瀬織の望み通り他人を近づかせないようにするには十分だった。 そんな瀬織の姿を、望人は机三つ分離れた場所から、じっと眺めていた。