「ままぁ、ねむーい」 静かにしていた啓太郎が優里さんに甘えだした。 眠いみたいだ。 「そっかぁ、じゃ疲れたし帰ろっか」 「もう帰るの?」 「うん。透も紗江子ちゃんもありがとね」 そうニッコリと笑うと優里さんは啓太郎を抱き抱えた。 「じゃーね」 「ばいばーい」 私は優里さんに会釈をして啓太郎に手を振った。 透も手を振っている。