Sweet Vanilla Bean




けーたろーはあいつの小さい頃に似ている。

蜂蜜色のふわふわの髪や色素の薄い瞳。

だけど、けーたろーはあいつと違ってその全てが嫌味に感じない。

「けーたろーは将来、イケメンになるねー」

「いけめん?」

「うん。でも、ずっとけーたろーを見ている人を放っといちゃ駄目だよ」

「?」

けーたろーは不思議そうに私を見た。

きっとあまりにも哀しい顔をしてたからだろう。

私はあいつをずっと見てた。