ハネノネがチキュウ人を殺してる間、この星の人々はハネノネがいなくなったことと、ワクチンを打ったことで安心しきっており、のびのびと過ごした。



ところが、日に日にやつれていく人が増えていった。


時代が変わると技術も変わる。

原因は繰り返し改良をしたワクチンに含まれる成分にあり、心臓に負担がかかるようになった。



突き刺さるような心臓の痛み

それによる血液の循環もままならなくなり、脳死の人間が急激に増えた。


そのうえ、生まれてくる子はほとんどの確率で奇形児。



ワクチンの副作用が発覚した瞬間だった。

これでは、ハネノネに殺されるのと大差ない。



もちろんその赤ん坊が長生きできるはずもなく、一気に少子化に進んだ。



そこで息も絶え絶えな偉い人たちは、五体満足で生まれた僅かな子ども達で強制的に“調査隊”を結成させ、ハネノネに関する様々なことを学ばせた。




そして自分達がチキュウへ放り投げたハネノネを探して捕まえてこい、と僕らもチキュウへ飛ばされた。