「「「キャー♡」」」

うるさい…ただうるさい。


 コンクール会場に着き、車から降りると、さっきまで何やら話してた女たちが寄ってきた。


 ケバい、ケバい、ケバい……。


もうちょっとマシな女ならちょっとは喜べるけど…。
 辺りを見まわす。
いない…よなぁ。


それでも、家のこともあって、いい顔をしないといけない。


「おはよう」
  爽やかな笑顔を見せる。

「「「♡♡♡♡♡♡」」」
 ハァ…。  こんなのめんどくせー…

ってかそろそろホテル入りたいんだけど・・・


「おい…行くぞ。」

 双子の弟、聖夜が言った。  よしっ、これで脱出…

「「「聖夜様ぁ♡♡♡」」」

   ・・・できなかった。


ある意味女はこわい。