「ねぇ、オジサン達?何やってるのぉ?」



ふと、聞き慣れない女の声がした。





今のオレ達の状態は…



三つ子ヤクザに殴りかかられそうな勢いで迫られている…



そんな時に…。







ヤクザ達が動きを止め、声のした方を見た。







・・・固まった・・・





聖夜は



・・・固まりかけてた・・・





オレは



・・・固まる前に我に帰った・・・







固まってしまったオレ達が面白くなかったのか、女が騒ぎだした。



「ちょ…ちょっと!なんでそんなカチコチな訳?ウッザーイ!!」







こいつは…



すごく、かわいかったんだ。マジで。





オレはこんな子、会ったことがない。



こんな奴がこの世にいるとは思わなかった。