――――――――――――――――――― 「おはよ〜♪」 何とか遅刻せずに教室にたどり着いて、 あたしは親友の萌香に声をかけた。 『あ、おはよっ♪真凛、遅かったね?』 萌香がニコッと笑ってこっちを向く。 萌香はあたしが高校になって出来た友達で、 細身でホワホワしてて凄く可愛い。 萌香が好きな男子も少なくない。 「うん、電車一本乗り遅れちゃった…。」 あたしは萌香に笑いかけた。