―ガタンゴトン

あたしはいつもより1本遅い電車に乗って
窓の外を眺めた。

ラッシュが過ぎて、座席は満席だけど空いてる。


今日、遅刻かな…。
電車ってあたし達がいくら急いでても
急いでくれないからな…。


あたしはそんな事を考えながら
ボーッとしていた。



―ガタンッ
突然電車が大きく揺れた。


「うっわ…。」

あたしは体制を崩して後ろに倒れそうになった。




―ドンッ
あたしはよろけて誰かに当たってしまった。