ふぁ~。




眠い。春って眠い。





ギコギコ。





「しゅー!」








「ふぁあ~。」







「しゅう!おはよっ!」





抱きついて来るのは、美咲。








俺の彼女。


「乗ってく?」






「もちろん!姫の特等席よっ!」





「いつも姫ってなんなんだよ。笑」





走りだすと同時にずっと思ってた質問をなげかける。






「……。」



美咲は後ろで抱きついたまんま、動かないし話さない。







「おい、ドアホ、答えろ。」






「しゅう絶対恥ずかしがるよ?」







「はぁ!?なんで俺が。」







「幼稚園の時ね、みんなでお姫様ごっこするときに私の事姫だから守るって言ってくれたんだよ?それから。笑」









「……~///」





マジかよ、そんなことあったのか…




恥ずかしいんだけど…





「あ、しゅう顔真っ赤!笑」





「うるせぇよ!//」